二夜連続の試写会出動。仕事疲れもなんのその、映画が観られるならば、どこへでも・・・
今夜の作品は、扉をたたく人(原題:The Visitor)
2008年、アメリカでの封切り時はわずか4館でのスタートが、クチコミで270館までに拡大するヒットとなり、主演のリチャード・ジェンキンスは今年のアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされました。期待度は昨日の「路上のソリスト」よりも上でした。
扉を閉ざしたニューヨークー
移民の青年との出会いと"ジャンベ"の響きが
孤独な大学教授の心の扉を開く。

【あらすじ】
コネチカットで暮らす大学教授のウォルター(リチャード・ジェンキンス)は、妻と死に別れて以来本を書く事にも、教える事にも情熱を燃やせず憂鬱な日々を送っていた。ある日、出張でニューヨークを訪れた彼は、マンハッタンにある自分のアパートで見知らぬ若いカップルに遭遇する。知人に騙されて住んでいたというそのカップルは、シリアから移住してきたジャンベ奏者のタレク(ハーズ・スレイマン)と彼の恋人でセネガル出身のゼイナブ(ダナイ・グリラ)だと名乗る。
昨日は、新聞記者と路上生活者のチェリスト。今日は大学教授と不法滞在者のジャンベ奏者。何だか兄弟のような映画でした。
そして、移民と老人との交流という点では、今年上半期のワタシのベストシネマ、イーストウッド監督の「グラン・トリノ」を思い起こさせてくれました。あちらの主人公はウォルト、今回はウォルターと一緒だし、監督のトム・マッカーシーはイーストウッド監督の「父親たちの星条旗」に出演していたそうだ。
妻に先立たれ、無気力な生活を送っていた大学教授がひょんなことからシリアとセネガルからの移民カップルと共同生活をはじめ、"ジャンベ"というアフリカンドラムを通じて心を通わせるが・・・という物語は見事にツボに嵌りました。★★★★☆
これ、好きです!例会候補にしたいです!是非観ていただきたいです!
「扉をたたく人」は秋以降サロンシネマかシネツインで公開の予定だそうです。
是非とも上映してくださいね。