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1月例会
『芳華-youth-』(2017年中国映画)
上映時間:2時間15分
2020年1月18日(土)呉ポポロにて
①12:50 ②15:40 ③18:30 の3回上映
各回 広島大学中国語講師・袁葉さんトーク付
☆トーク15:10~15:30、18:00~18:20           18:25~18:30 予告編はこちらから

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『道草』

橫川シネマにて『道草』鑑賞。

1道草

知的障害のあるひとが介助者のサポートを受けながら地域で生活する様子を撮影したドキュメンタリー。
どうしても、自分が精神障害者の作業所で働いていた時のことを思い出す。
まず、介助者との関係に目がいった。もう10年以上の関係を築く、当事者と介助者。
親子のような、友達のような、家族のような、兄弟のような。
当事者に、タメ口で、下の名前を呼び捨てにして接する姿や、まるで母親が子どもに接するような姿に当初正直違和感を抱いた。わたしは、「子ども扱い」と見なされる対応は御法度と教わっていたし現場でもそうしてきたから。
しかし、彼らの生活の様子を見ていたら、なんかもうそういうことは飛び越えていて。知的障害の現場と精神障害の現場が違うというのは知識としてはあったし話にも聞いてはいたけど。 

道草2

生活。自立。生き方。
自分で稼いだお金で生活をしてこそ一人前だ、という価値観は誰が作ったのだろう。
社会?でもその価値観に自分自身も少なからず影響されているのは間違いなくて。

他害行為のある男性が暴力を振るうようになったキッカケは、自らが入っていた施設の職員に暴力を振るわれたことだと。
怒りで涙が出た。人を、力ずくでなんとかしようという行動が、何を引き起こすか。彼は被害者だ。

また、「自立」をサポートする事業所の代表者が「本人が、何か起こして“困ったな”と思うのは本人じゃなくて僕ら含めた周りの人だよね。例えば本人が“外出したい”と言ったときにそれを制する、ダメだっていう権利はそもそも誰にもない」と言っていて。仰るとおり!と、これまた涙。こういうひとのもとで働けるスタッフ、また出会う利用者はラッキーだと思った。
映画の作りも、ナレーションは一切なく、テロップと少しの音楽、2人と、周囲の様子や介助者への聞き取りで構成されていて好みだった。
この日は監督のトークも有り、柔らかい雰囲気のお人柄で、映画にもそれが表れていたなと思った。

色んな生き方があって、
自分と違う価値観、自分と違う生き方があって、
何が喜びで何が悲しみで何が幸せか。
それは全部本人が決める事。
どう生きるのか、どうしたら生きやすいのか、それに、周りの人がいかに寄り添えるのか。

困った時は「お互い様」の気持ちがより多くの人にある良いな。自分含めて。

上映初日で監督トークもあるからか劇場は満席でした。
でも多分、口コミの力だと思うのだけど、一週間後に違う作品を観に行った時も『道草』待ちでロビーがいっぱいになっていました。
ぜひ観に行ってほしいです。

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