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『ホームワーク』

ホームワーク

『ともだちのうちはどこ?』がとても好みの作品だったので同じアッバス・キアロスタミ監督作品のこちらも観てみました。
『ともだちのうちはどこ?』の次に作った映画だそう。

淡々と、小学校低学年の男の子たちに宿題のやり方や、量、誰に教えてもらうか…等をキアロスタミ監督自らがインタビューしていくのだけど、
このやり取りから見えるものの大きさったら…

ただ単に宿題の量が多すぎる問題ではなく…
男尊女卑の激しさ、暴力をふるう父親の多さ、そしてその連鎖、文字の読み書きが出来ない親の多さ、
貧困、教育システムの問題。

昨年のアジアフォーカスを思い出した。
イラン人映画監督の言った「イランの不条理さ」という言葉を。
この作品は1989年製作とのことだけど、現代でもかなり男性優位な様子は『少女は夜明けに夢を見る』でも伝えられていた。
イラン映画って良い作品が多くて私はとても好きだし好意的に見ているけど、
女性にはまだまだかなり生きづらい世の中のようだ。
日本も女性の生きにくいさは、まだまだあるけど。

インタビューされる少年たちはみんな素直でかわいかったけど、
父親や兄や姉からの暴力に慣れすぎだし、大人になったら当たり前のように「僕も(子どもを)ぶつと思う」「僕もそうされたから」と多くの子が話したのには少なからずショックを受けたけど、「そりゃそうだ…」とも思った。
(ベルトでぶつのがスタンダードなやりかたらしい、というのにも驚いた。どの子も「ベルトでぶたれる」と話していた。
彼らの父親たちも、自分の父親からベルトでぶたれてきたのだろう)
だけど、暴力を振るわれていない子は「大人になったとき暴力は振るわない」と言っていて、これもまた納得。
「褒められるってどんなこと?」との問いに答えられない、またはわからないと答える子がいたのにもショックを受けた。

この映画、男の子しか出てこなかったけど、
女の子の小学校でも同じようにインタビューしてみてほしかったな。


***もん***

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