次回例会は
『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年英・仏・ベルギー映画)
  上映時間:1時間48分
2017年11月18日(土)呉ポポロにて
①12:50 ②15:30 ③18:30 の3回上映
公式サイトはコチラ

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『ハッピーアワー』

ようやく観ることができた!
5時間17分という上映時間だけ聞いて、「なげぇな~どんな映画だよ~」と思っていたけど、何が何が!
一気にノントップで観ましたよ(もちろんトイレにはいきましたけど)

演技経験のない人たちを使っての5時間17分の映画。
カット一つ一つも印象的なものが多く、すごく計算されていたように感じた。
舞台を見ているような感覚でもあり、でも長編小説を読んでいる感覚に一番似ていると思った。


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主人公の4人の女性たちはアラフォーで、みんな立場が違う。
独身の人、離婚調停中の人、夫婦二人きりの生活の人、夫と義母と中学生の子どものいる人と。
同じまでとはいかずとも、誰かに自分や身近な人を投影、重ねられる設定になっているし、それ故彼女たちが抱える悩みや葛藤や生活に共感でき、物語に入り込めるのだと思う。
奇抜でも、ドラマティックでもなく、自分と地続きなこと、日々のこと、日常、毎日の事だからこそ目が離せなくなる。
有名人の生活よりも、隣人の生活の方が実は気になってたりしない?
そこをうまくついてきた映画だと思う。(中東の映画ってそういう映画が多い気がするけど現代の日本映画ではそういう映画って少ない気がするなあ。)有名なキャストが居ないのがまずその表れかな。

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誰が悪いわけでも、何がまずいわけでもないのにちょっとしたすれ違いが積み重なっていたり、
また、相手を思い過ぎたり、言葉にできない(ならない)感情の行き違いがあったり、そういうのって観客自身も体験があることで。
それぞれの「痛み」が本当に共感できて、理解さえした気分になる。

桜子の「謝りたいけど謝られへん」とか
芙美の「申し訳ないけど一緒にはいられない」とか
あかりの「助けてほしい。あんたを助けられるかもしれない」とか
純と、純の夫の、お互いに向ける言葉。
芙美と夫の掛け合いも。
どうしようもない痛み。誰もが抱える痛み。

決してセリフが多いわけでもないのに5時間17分。
セリフのやり取りも巧妙です。
うーむ、お見事でございます。

***もん***

| 映画よもやま | 05:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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