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11月例会
『婚約者の友人』(2016年フランス・ドイツ映画)
  上映時間:1時間53分
2018年11月10日(土)呉ポポロにて
①12:50 ②15:30 ③18:30 の3回上映
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『かぞくへ』

10月20・21日に呉YWCAにて「なんかいくんシアター」主催で『かぞくへ』という映画の無料自主上映会が行われたので、純粋に観客として参加してきました。事務局とHさんは20日に。私は21日に行きました。

かぞくへ4

かぞくへ2
▲遠慮の塊?空いていた1番前の席で鑑賞しました。

映画はというと。
観ながら、アスガー・ファルハディ監督の作品を思い出していた。
誰も悪くないのに、ちょっとしたことですれ違ってしまい、それがいつの間にか取り返しのつかないことになり、、、という誰しもが一度は経験したことがあることが、今をまじめに生きる若者の姿を通して描かれていた。
観客としては、「あー、なぜ今言わない」「だから、どうしてそういう行動を…」「いや、今のタイミングで言うしかないぞ!」ともどかしく、苦々しく、切なく感じました。でも渦中はそれが分からないし精一杯だったりするのもわかるし…
抱える生きづらさはそれぞれにあって、自分の責任ではないところにそれがあると、もう本当にどうしようもない面があって。親とか、出自とか、家庭環境とか、選べないところからもたらされる生きづらさってどうしたらいいのでしょうね…
まずはそういう状況に置かれた自分と向き合って受け入れて変えていくしかないけど、でもそれって簡単なことではない…というところからのラストシーン。

『かぞくへ』というタイトル…平仮名であるところにも意味があると思いました。


また、BGMがほとんどないのも好み。音楽は無くてもじんわり伝わってきます。
裏を返せばBGMに頼らなくても十分に気持ちは動かされるということ。
ちょっと時間の流れが分かりにくかったかな?登場人物たちの背景の描きこみが少し足りなかったかな?とは思ったものの、気になるものではありませんでした。

上映の前後には春本監督の舞台挨拶もあり。
助監督を12年された後に初監督作品として『かぞくへ』を作られたのだそうです。
映画、特に日本映画界への様々な思いから本作品を作られていて、資金もなんと監督含めスタッフさんたちの自腹だと。
「本当にやりたいことをやろう」という想いが強くあったそうで、観て納得。本当に丁寧に作られているのが伝わってきます。
でも配給がきまらないのでなかなか上映してもらえる映画館がなく、それでもこの映画や活動を知ってもらうために無料上映会を行っているのだとか。


かぞくへ5
▲呉YWCA正面玄関

小さい映画でも良い作品っていっぱいあって、そういう作品をもっと人々の身近なものにしたい!!という春本監督の思いに私はめちゃくちゃ共感いたしましてクラウドファンディングに参加することにしました。月500円から参加できるというので負担は無いですよね。
春本監督の、映画への思い…愛や憂い…観客を大切にする気持ち…お人柄や考え方が素敵なのはもちろんですが、やっぱり『かぞくへ』がとても良かったからこそ今後の作品や活動を応援出来たらうれしいなと思ったのです。(なんか偉そうですみません)

かぞくへ3
▲なんかいくん手作りの看板



私は、個人的には「家族の絆万歳!」みたいな映画(や考え方)は苦手。。。というか、すみません大嫌いです。
もう怖くてしんどくて重くて気持ち悪くて怖くて怖くてやってられねえから。
でもこの『かぞくへ』はまた違った形でのアプローチというか表現をされていて。
たくさんの人にこの映画をに観てほしいなと思いました。

かぞくへ1
▲パンフも買いました。



呉YWCAといえば、いつもはまちまちシネマで使わせていただいているので純粋に観客としていくのはとても新鮮で。
他の上映会に観客として行けるのは自分の日ごろの活動を客観視できるし面白いなあと思いました。
そして、ふらりと映画が観に行けることの有難さったら!
しかもその映画が良質なものだったら。
サイコーじゃないっすか。
呉市内のいろんなところで上映会が勃発してくれたらいいのにな・・・・と多くの刺激を貰った上に、色々な妄想もさらに広がる1日となりました。


***もん***

| 映画よもやま | 04:52 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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