2007.08.07 Tue
パラダイス・ナウ
前回、お伝えした「約束の旅路」に続いて、今回も中東の難しい問題を扱った「パラダイス・ナウ」鑑賞してきました。
今度はパレスチナ問題。
ヨルダン川西岸のイスラエル占領地に住むパレスチナの若者2人が、自爆攻撃に向かうまでの48時間を描いた作品でした。
政治的メッセージや自爆攻撃の善悪、正否が明らかにされているわけではなく、二人の青年の心情を淡々と描いていく手法が、却って観る側に緊張感を高めていきます。また、彼らの語る言葉がグサグサと心に刺さってきます。
監督のハニ・アブ・アサドさんは、この映画について、このように語っています。
「物事を“邪悪”と“神聖”にわけるのはナンセンスだ。
私は複雑きわまりない現状に対する人間の反応を描いているのです」
何事にも米国と歩調を合わせている我が国、パレスチナ問題に無関心ではいられない。
映画は私に様々なことを教えてくれる。
この作品もヒロシマ平和映画祭2007関連企画でした。なかなか質の高いラインナップ、メインイベントも楽しみです。
【広報部:かっしー】
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