次回例会は
『歌声にのった少年』(2015年パレスチナ映画)
  上映時間:1時間38分
2017年9月16日(土)呉ポポロにて
①12:50 ②15:30 ③18:30 の3回上映
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劔岳 点の記 試写会

日本を代表する名キャメラマン木村大作さんの初監督作品「劔岳 点の記」を試写会で鑑賞してきました。

誰かが行かねば、道はできない


【解説】
  険しい山を舞台に、測量に携わる人たちの情熱と尊厳を描いた新田次郎の同名小説を『八甲田山』『火宅の人』などの名カメラマン、木村大作が初メガホンを取った作品。本物の大自然を撮影することにこだわり、危険を冒しながら圧巻の雪山シーンにも挑んだ。日本地図を完成させるために、未踏峰の劔岳山頂を目指す測量手と山の案内人をそれぞれ浅野忠信と香川照之が演じるほか名だたる俳優たちが集結。根底にはかつての日本人に共通する精神がつづられ、実話だからこその感動が胸に迫る。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
 明治40年、日本地図完成のために立山連峰、劔岳への登頂に挑む、陸軍測量手の柴崎芳太郎(浅野忠信)ら7人の測量隊。山の案内人、宇治長次郎(香川照之)や助手の生田信(松田龍平)らと頂への登り口を探すが、生田が足を滑らせけがを負ってしまう。大自然の厳しさを見せつけられた測量隊だったが、柴崎と宇治はある言葉を思い出し……。(シネマトゥデイ)


 撮影に入る前、木村大作監督はスタッフ、キャストに対し「これは撮影ではない。"行"である」と話したといいます。その言葉どおり立山連峰と劔岳の過酷な自然を圧倒的な迫力で切り取っていました。CGや空撮といった技術を一切使わず、3000m級の立山連峰に撮影機材を持ち込んでの映像は記録映画のようでもありました。
 カメラの足下まで襲ってくる雪崩のシーンや測量隊が尾根筋を歩くシーン、そして吹雪のシーンなどどうやって撮影されたのだろうかと驚嘆するばかりで、しかもどの場面も決してブレを許さないといった気概が感じられました。

 日本地図の空白部分を埋めるべく前人未踏の頂、劔岳への登頂に挑む男達の物語は、立山信仰を信じる村人や西洋の登山技術を駆使して初登頂を目指す日本山岳会との対立構造が描かれているものの、淡々と物語は進んでいき、見方によっては単調な映画と感じられるかもしれません。
 でも、名誉とか栄光といったものには目もくれず、自らに与えられた職務を実直に全うしようとする柴崎や長次郎ら測量隊の面々は、とかく効率とか利益といったモノに惑わされ、見失いがちな技術者としての矜恃を思い返させてくれました。技術屋の端くれであるワタシにとってこの点でツボに嵌った作品でした。 ★★★★★

 

エンドロールのはじめに流れる"ある言葉"がこの映画のすべてを表していました。

【追記】
一番大事なことを書き忘れてました。「劔岳 点の記」は6月20日(土)公開

広島バルト11
広島東映
ワーナーマイカルシネマズ広島
TOHOシネマズ緑井
109シネマズ広島



柴崎芳太郎は結局劔岳への登頂は果たすものの、本来の目的である三等三角点を設置することはできず、点の記を記録することはできませんでした。劔岳に三等三角点が設置されたのは、平成16年のことでその"点の記"には選点者として柴崎芳太郎の名が記されています。

国土地理院HP・報道発表資料(2004年):剱岳の標高は、2,999m

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