次回例会は
『歌声にのった少年』(2015年パレスチナ映画)
  上映時間:1時間38分
2017年9月16日(土)呉ポポロにて
①12:50 ②15:30 ③18:30 の3回上映
公式サイトはコチラ

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『オレンジと太陽』

広島でも上映されていたのですが(確か横川シネマで?違っていたらごめんなさい)
観にいけず心残りだった作品がDVD化されたので借りて観ました。
だいたいのあらすじは知っていたのですが、色々と…自分自身のことについて考えさせられる内容でした。


イギリスが密かにに19世紀から1970年まで行っていた、強制児童移民の恐るべき真実に、主人公のエミリー・ワトソン演じる社会福祉士のマーガレット・ハンフリーズが迫るという実話に基づいたストーリー。
彼女は、児童移民で虐待を受けてきた人々の話を聴き続けPTSDになってしまう。


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私自身も福祉の資格を持っている身として、、
彼女の気持ちや姿勢に共感できる部分がありました。
ただ静かに目の前の人の話を「聴く」ということの重み。
「それで、あなたはどうしたいの?」という1番大切な問いかけ。
「私がいなくなったらどうするの」という責任感。誰かがやらなければという使命感。
そして、真剣に相手の話を聴いているうちに、相手と自分の区別が難しくなってしまうというあの感覚。
心身の深い痛みまで感じるようになってきます(もちろん、そうでないワーカーもいますが)
福祉から大きく大きく遠ざかっている私にも身に覚えがあります。
それが、いいか悪いかは分かりませんが、心身に堪えるのはちょっとしんどいな、とは思います。
でも、やはり心の隅っこのほうでは、「私も、社会的に弱者にされてしまっているたちのためにいつかは、もう一度働けたら」と思っている自分にも改めて気付かされ。。
自分のためにはがんばれなくても、人のためにならがんばれるって、あると思う。。なんて言ってみたりして。。。

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次に印象的だったのは、児童移民させられた人々は、みんな「母親」を捜し求める点。
あくまでこの映画の中では「父親」を探す人は出てこなかった。
兄弟を見つけたとしても、母親に会いたいと願う。自分のルーツは母親だと。
戦争に出て行った若いというか幼い兵隊さんもお母さんを求めている記録が残っているのをよく目にします。
母親ってすごいんだなと思います。


ラスト近く、ハンフリーズ一家と、マーガレットがかかわった移民させられた人々が一緒にクリスマスを祝う場面で、移民のひとりがマーガレットの息子に「みんなにクリスマスプレゼントは?」と問いかけると「ママをあげたじゃない」と答えるところがあります。
多忙を極めるマーガレット、自分自身の家庭のことについても夫の理解や協力がありながらも当然葛藤があります。子ども二人と夫をイギリスに置いてオーストラリアで単身、児童移民についての仕事をしているのだから。

質問をした移民は「そうね、あなたのおかげね」と息子に返します。
私が息子に同じことを言われたらめちゃめちゃに謝っていた気がします・・・
「あなたのおかげ」とはとても返せない。この回答のほうが息子にとってもマーガレットにとっても良いなと思いました。。

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児童移民の実態としては、冒頭に書いたように、「虐待」です。
どういうことが行われていたかは劇中でも語られていますので是非。もちろん、それだけではなくもっともっと多く虐待があった事は間違いないです。

また、虐待を受けていた彼ら自身が「語ること」の意味、重要性にも注目しました。
自分史について「語る」ということは誰にとっても大きな意味を持ちます。
自分の話ばかりする、というのはチョット(いやだいぶ)色合いが違います。
語ることは辛く痛みを伴うことがあります。
それでも「語る」ことは自分自身にとって大きな意味があります。
今回の場合、国がしてきた事実の証言としても。



最近、感じるのは、映画を観ると「自分がいかに無知であるか」を突きつけられるということです。

『あなたになら言える秘密のこと』を観ても思ったのですが、映画を観なければまったく知らないままの出来事が世の中にはたくさん(時代問わず)あるんだと。。
これを書いているのは実は12月5日ですが、今日中、また明日にでも「秘密保護法案」が成立してしまうのかな、と。。そうなると、こういった政府によって隠されていたことが表に出ることはきわめて難しくなって、当然調べようとするだけでつかまってしまうのかと。。。戦々恐々としています。

ちょっと本編とは話がずれましたが。。


感情面においても、史実を知るのにも、やはり映画はいいなと、、、感じたのでありました。

(なんか個人のブログみたいなこと書いてスミマセン。。


                                         ***もん***

| 四方山シアター | 22:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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