次回例会は
『スノーデン』(2016年アメリカ・ドイツ・フランス映画)
  上映時間:2時間15分
2017年7月8日(土)呉ポポロにて
①12:50 ②15:30 ③18:30 の3回上映
公式サイトはコチラ

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『ふがいない僕は空を見た』

久々に自分の中で大ヒット。
第24回山本周五郎賞受賞の同名小説が原作。窪美澄著。
小説、読んだつもりでしたがどうやら未読でした^^;
映画を観て、結構衝撃を受けたけどその覚えがなかったので多分、読んでいない。


映画は、脚本も俳優陣もウマイ。
『桐島、部活やめるってよ』のような構成です。
桐島~も、「おぉ!」と思いましたが、作りがちょっぴり似ている。


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永山絢斗と田畑智子のダブル主演。
監督は『赤い文化住宅の初子』『百万円と苦虫女』、最近だと『四十九日のレシピ』のタナダユキ。
『さくらん』の脚本なども手がけているそう。
赤い~も、百万円~も観ましたが、確かに面白かった。(赤い~は、福山が舞台ですね

本作も、言われれば「女性監督の作品かも」と思わせる雰囲気はある。
個人的に永山絢斗も田畑智子も好き。
2人の、いわゆるカラミも多くありますが、とてもきれいでやわらかい。

まず永山絢斗演じる斉藤卓巳側からのストーリーを描き、その後に田畑智子演じる岡本里美(あんず)側を描く。
卓巳側から描かれているときに、腑に落ちなかったこと・理解できなかったこと・共感できず腹立たしかった里美(あんず)の言動が、彼女側からの場面になったときに全部納得できるどころか一気に感情移入してしまう。まずここがウマイ。
めちゃくちゃ切なくて苦しくて。
「現実を見なくていいから」の一言が突き刺さる。
卓巳が、里美(あんず)に一気に惹かれた場面も、「好き」の一言も。

田畑智子が丁寧に演じているのも伝わってくる。
もちろん、彼女の夫役の山中崇、その母親の銀粉蝶のうまさもある。
そう、主演以外の出演者がみんな味があってスゴイ。そこが映画を支えているのも間違いない。


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↑卓巳の母親役の原田美枝子

卓巳の幼馴染の良太と、良太の幼馴染の純子の2人のストーリーも見逃せない。
田岡の「団地から抜け出す方法を早く見つけたほうが良い」という一言に象徴される団地の在り様。環境。
その田岡の「生きづらさ」

卓巳の母親が良かれと思ってやっていること、、、心遣いが、実は良太を惨めな気持ちにさせているということも個人的にはよく分かる。
分からない人には、本当に分からないとは思う。。

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それぞれがそれぞれの人生を、必死にもがき苦しみながら…帳尻というかつじつまというか、なんとかプラスマイナスゼロくらいにしながら生きる方法を探す姿が鮮やかに描かれている。
どう生きていくか、どうすれば生きていけるか。。
そもそも、その疑問が愚問なのかもしれないし、答えなんてきっとないし。


…だけど、考えてしまう現実がある。


久しぶりにぐっと来る映画です。



                                        ***もん***

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