次回例会は
『スノーデン』(2016年アメリカ・ドイツ・フランス映画)
  上映時間:2時間15分
2017年7月8日(土)呉ポポロにて
①12:50 ②15:30 ③18:30 の3回上映
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『共喰い』

菅田将暉主演で、田中慎弥原作ということで観てみたかった一本。
原作は未読なのですが、この映画、やはり俳優陣が素晴らしいです。

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芥川賞受賞作品であるということと、田中慎弥のキャラクターとできっと大まかな内容はみなさんご存じかと思うので、そのうえでちょろっと感想を。

菅田将暉演じる高校生の篠垣遠馬の両親、離婚してなかったんだということにびっくり。
田中裕子演じる母親・仁子は、光石研演じる父親・円に暴力を振るわれ、「あの男の子どもは一人で十分」「初めて殴られたときに殺そうかと思った」「二人目は掻き出した」というのに、ただ家を出ただけで別れていなかったのかと。
警察に名前を聞かれたときに、苗字が遠馬と円と同じであることがわかるのだけど「えぇっ?!」と。
離婚していない、ということに何か特別なものを感じるのは私だけではないはず。
円を刺した後の「終わらせてきたからね」と遠馬にいったひとこと。
やはり、妻として・母親として、という意識がどこかにずっとあったのだろうと思いました。
田中裕子が本当に見事に演じています。


愛人・琴子役の篠原友希子も、ちょっとぼんやりとして、でも押さえるところは押さえている絶妙なバランスを持った難しい役柄を丁寧に演じています。

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それから、遠馬の恋人役・千種の木下美咲も。
可愛くスタイルがイイだけではない。意志の強さや、話し方とか。
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光石研は言わずもがな。
この人以外に円は演じられないんじゃないかと。
いや、ほかのキャスティングも適役過ぎ。

でもやっぱり。。。
特に女優陣がすごいです。


円はとんでもねえ父親で、救いようがなく、これは生まれ持った性根であり性質であり、もう変わることなんて一切ないと思う。
円の場合は、それがたまたま性的な方面での性質だったけど、そうでない面で、親子の確執に悩まされている人なんてゴマンといることでしょう。
親と似てくること、同じ行動をとってしまうことに嫌悪感を覚えたり、今いる場所から抜け出したくて抜け出しくてたまらない人。


この映画は、性的描写も多く、下手したらそれがメインか!と観ている最中は思わなくもなく、ちょっとしんどかったのですが、少し落ち着くとそうでもない、というか違う面での感じ方もでてくる。

性的描写や暴力的描写というのはほかの描写に比べて分かりやすい上にインパクトも強いので、いくら主題が違うところにあったとしても、シーンの数やセリフが多ければ多いほど、主題を上回ってなんともいやな気分になってしまうと個人的には思っているけど、脚本や俳優陣の演技力がそれをカバーしているのでしょうね。


原作、読んでみようかな。

                                              ***もん***

| 映画よもやま | 21:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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