次回例会は
『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年英・仏・ベルギー映画)
  上映時間:1時間48分
2017年11月18日(土)呉ポポロにて
①12:50 ②15:30 ③18:30 の3回上映
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『それでも夜は明ける』

ポポロにて、観てきました。

主人公のソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)はバイオリニストとして活動している。
妻と、子ども二人がいる。
ある日、演奏会に出かけた先で誘拐(というか拉致)されて、名前も変えられいきなり奴隷として生きていかなければならなくなる。
奴隷としての日々は、なんと12年間。
彼はその時の体験を本(『Twelve Years a Slave(12年間、奴隷として) 』・1853年出版)にし、今回映画化された。

以下、HPより抜粋

***

1865年まで続いた奴隷制度で、約1100万人のアフリカ人がアメリカ大陸へ渡った。
そのうち約40万人がアメリカ合衆国に連行され、彼らの子孫は約400万人にまで増加した。
1808年に海外からの黒人輸入が禁止されてからは、奴隷の供給がストップし価格が高騰、ソロモンのような自由黒人を誘拐しては売り飛ばすという犯罪が増加した。奴隷の物語は多々出版されたが、自由黒人から奴隷の身となった経験を記したのはソロモン一人であり、同じ自由な身を持つ人間の体験として誰もが共感できたため、当時大変な反響を呼んだ。

***

ねえ、すごくないですか。
奴隷制度、はもちろんのこと、「黒人輸入」「奴隷の供給」「自由黒人」「誘拐して売り飛ばす」
想像だにできません。
映画の中でも「奴隷は所有物だ」という言葉が度々出てきます。
白人と、黒人の売人がまるでセリをするかのように、黒人に値段をつけて買っていくシーンには呆気にとられました。
怒りを通り越して、本当に驚きました。
これが、同じ人間同士かと。(そういう意識もなかったので奴隷制度が起きたのだけど


AUT201403030113.jpg


映画はPG-12ですが、やはり、かなり暴力シーン、目を覆いたくなるほどのえげつないシーンが出てきます。

ソロモンの手記のすごいところは、自分がされたことのみならず、自分がしたこと(無理やりさせられたこと)も書いて残していることです。

12_years_a_slave_night_a_l.jpg

左のパッツィー(ルピタ・ニョンゴ)は「旦那様」(エドウィン・エップス)に性的暴力も受けていて、それを知る「奥様」からは徹底した嫌がらせをされ、人生に絶望していた。パッツィーはソロモンに「自分を殺してほしい」と願う。それを聞いたソロモンは「どうしてそんなに絶望しているんだ。一時的なもんだ」と励ます。
のですが、、、
でもね、
ずっと朝から晩まで綿花畑で働かされ、夜は性的暴力を受け、奥様から嫌がらせをされ、いつこの生活から抜け出せるかもわからないのに、、、
どうして絶望せずにはいられようか。。。と私なんかは思ってしまうわけです。。

あることからエップスはソロモンにパッツィーへのむち打ちを命じます。
そうしないと、ほかの奴隷を皆殺しにすると。
こういうやりかた、日本の歴史上でも、聞いたことありますよね。
お互いがお互いを助けないように仕込むのも。


物語後半、いきなりブラット・ピットが出てきます。もうそうなったらゼッタイコノヒトガキーマンヤン。。。って感と、どうしても消せないスター感に若干圧倒されます。。

それと、肝心なことですが、、、
ソロモンが誘拐されるまでの日常生活の風景が短すぎて、いまいち感情移入ができないのが難点とも思いました。
奴隷時代の出来事メインで描かれているので仕方がないですが・・

最終的にソロモンは家族のもとに帰ることができますが、その後残されたパッツィーやほかの人たちがどうなったか、ということのほうが気になる気もします。。

100331.jpg


とにかく、間違いなく良いテーマだし、残していかなければならない・なかったことにしてはならない史実ではあるのだけど、映画としてはもうちょっと!なんかちょっと勿体ないかも?!という印象です。


***もん***

| 映画よもやま | 10:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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